手動踏切

女性4人はねられ2人死亡、2人軽傷 足立
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000081-mai-soci
今時手動の踏切?(笑)なんて言う人もいるだろうが、ここは以前は自動の踏切だったらしい。しかしながら朝晩の電車の本数増加で開かずの踏切となってしまった為、手動に変更したという経緯のようだ。
今回ミスを犯した監視員は赤あげて白下げてみたいな単純作業を分もしくは秒という単位で開け閉めをする作業を担当していて、内規通りに運用すればほぼ開かずの踏切になるところを絶妙のさじ加減で制御していたということらしい。またこの踏切は警報が電車通過前の数秒しか警報が鳴らないらしい。自動化していたとき、数時間も警報鳴りっぱなしで近所からの苦情の為にこういう仕様になったと聞く。
ミスが原因、監視員を逮捕と報道されているが、この問題は根が深い。一番の問題は電車の通行本数が多いこと。これを解決するには高架にするという案があるが、すでに東武線は高架化が進んでいる。ここは高架化できない複数の事情があって高架になっていないのだ。(内容は略)
踏切自動化は開かずの踏切になるためにダメ、警報はうるさいから最小限、300mほど遠回りになる自転車も通れる高架歩道は坂を上るのがつらいからという理由で利用されず、監視員が安全優先で作業すると、なぜ開けないんだと怒号が飛び、監視室を蹴り飛ばされるということもあったらしい踏切。また自動車や自転車が遮断機が下り始めているにも関らず飛び込んでくる現実。非常ロックが外されていたというが、手動で緊急停止する場面も多かったであろう。それをギリギリのところで制御していたのがここの監視員達なのだ。安全が最優先でない人たちを相手に安全を提供するのは難しい。